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2024.12.20
vol.2 年の瀬の東京で

ここ4日ほど東京で過ごしていた。
普段京都で生活をしていると、どうしても仕事仕事の単調な生活になりがちな自分がいる。
そこからの気分転換の意味合いも込めて、仕事の隙を見ては3〜4日時間を取って東京へ行く、今年は4回そんなことをした。せっかくこっちに来ているし予定を詰め込んであちこち行かねば、という考えはだいぶ前に消え失せ、約束の時間まで定宿のホテルでだらだら本を読むということも多い。我ながら贅沢だとは思うが、これはこれで大事にしたい時間だと感じている。

東京での予定のほとんどは人に会うことに費やす。
古くからの付き合い、異動で新たに東京へ出てきた、うちの店に来てくれて仲良くなった etc
そんな彼ら・彼女らがいる街へ行っては「最近のこと聞かせてよ」という具合に取り留めのない話をする。
今回は時期的に「今年はどうだった」やら「来年はこんなことを」という話題へ自然となり、それぞれが話してくれる変化や展望に耳を傾け、自分も話す。そうやって東京の街から街へと移動し、都市のグラデーションを感じながら、それぞれの街で生活している友人と会って話す度に「自分はこれがしたくて東京へ来るんだな」と改めて思う。
都市としての東京やそれぞれの街、それらが包括する文化や諸々について思うこと・書きたいことは山ほどあるが、それらを言葉にするのはまた次の機会に。
この東京滞在中にふと2021年の「もしも東京」展を思い出し、帰ってきた現在読み返している。てか、メンツ豪華すぎ。

column2in

余談だが今回始めたこのコラムについて「続かなさそうー」と、みんな絶対そう思ってるような言葉を直球で投げかけてくれた友人がいた。 こちらに気をつかうでもなく素直にそう言ってくれることを妙に嬉しく思った反面、今に見ておれ…!と静かに闘志(?)を燃やした蜂屋であった。

帰りの新幹線が着き京都駅を出た瞬間、東京とは違う京都の冬の空気を肌に感じる。
帰ってきたな...と安堵と寂しさが混じった感情で家までの市バスに乗り、東京でのことを振り返る。
ここからまたいつもの日常へ戻っていくこの感じも毎度のことだ。
次の春もまた東京へ行き、向こうで桜を見ようと思う。